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芝の種類とお手入れ

きちんと手の行き届いた瑞々しい緑の芝生。お庭がそんな芝生で覆われていたら素敵ですよね。
芝生を植えればお庭がよりいっそうくつろぎの空間になるでしょう。
植えてみたいけど何からすれば良いかわからない…お手入れは難しくないかな…という方に
芝生の種類から基本的なお手入れ方法までご紹介します。
今年は芝生の育成にチャレンジしてみませんか?

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芝生ってどんな草?

芝生に使われる草のことを「芝草」または「芝」といいます。芝草はもともと野原などに自生していた多年生植物でした。これをお庭や公園、スポーツの競技場などに植えたものが「芝生」といわれています。芝草にはさまざまな種類があります。芝草の特徴をご紹介します。

芝草として使える草とは。

草丈が低い
葉を刈っても成長する
人が踏んでも大丈夫
密集して生える

芝草のカラダのしくみ

草は基本的には他の植物と同じ仕組みをもっています。葉で光合成を行い、茎はしっかりとカラダを支え、根は地中から水分、栄養分を吸収しています。また匍匐(ほふく)茎を持つタイプと持たないタイプとに大きく別れています。

匍匐(ほふく)茎がある芝草
芝草に使用される芝草は基本的に地面の中に匍匐茎を伸ばし、節から茎や根を伸ばして成長します。地上部の葉を刈られても、匍匐茎があるため成長し続けます。
匍匐(ほふく)茎がなく、株立の芝草
成長点が地面ぎりぎりにあるので、短く刈られても芽を出して成長を続けることができます。ただし、一度剥げてしまうと回復しにくいため「追いまき」が必要となります。

芝生には様々な種類があります。

日本で使われる芝草には、大きく分けて「日本芝」と「西洋芝」があります。日本に昔から生えていた芝草を日本芝といい、日本で育てるのに一番適した芝草です。また明治時代以降に日本に入ってきた、アメリカやヨーロッパ原産の種を西洋芝といいます。さらに芝生が育つ気温によって暖地型芝生と寒地型芝生に別れます。

日本芝と西洋芝

日本にもともと自生していたイネ科シバ属の芝草を日本芝といいます。高麗芝・姫高麗芝・野芝・ビロード芝などがあります。日本の気候風土に適しているため育てやすい芝草です。それに対し、明治時代以降日本に入ってきたのが西洋芝で、アメリカやヨーロッパ原産です。バミューダグラス・ベントグラス・ブルーグラス・ライグラス・フェスクなどがあります。

暖地型芝草と寒地型芝草

熱帯から温帯地方で生えていた種を「暖地型芝草」といいます。暑さに強く、寒さに弱いのが特徴です。乾燥にも比較的強い種類が多いです。日本のほとんど地方では冬の間の成長は止まります。温帯から亜寒帯地方で生えていた種を「寒地型芝草」といいます。寒さに強く、暑さや乾燥に弱いのが特徴です。また一年中緑の芝生なのはこのタイプです。

暖地型芝草
  • ・高麗芝、姫高麗芝、野芝、ビロード芝、TM9
  • ・バミューダグラス ・セントオーガスチングラス
  • ・センチビートグラス など
寒地型芝草
  • ・クリーピングベントグラス ・ケンタッキーブルーグラス
  • ・クリーピングレッドフェスク ・チューイングフェスク
  • ・ハードフェスク ・アニュアルライグラス
  • ・ベレニアルライグラス ・トールフェスク など

芝草にも花があることをご存じでしょうか。芝草も他の植物と同じように花を咲かせます。ただし花とはいえ、見た目が花らしくないため、芝生の見た目も悪くなってしまいます。高麗芝などの暖地型芝生なら、4月下旬と11月下旬頃に花が咲きます。花が咲くの防ぎたい場合はこのタイミングに合わせて芝刈りを始めるとよいでしょう。

芝生の選び方

お住まいの気候に適した芝生を選びましょう。

芝生には夏の暑さに弱い種や、気温が低い地方では育たない種類があります。まずは自分のお住まいの気候に適した芝生を選ぶことが大切です。十分なお手入れができるかもポイントです。種類によっては非常にデリケートで、こまめなお手入れが必要になるため、十分な時間をとれるかも重要です。葉の細かさや密度など、種類によって見た目が異なるので芝生を植える目的などを考えて、お好みで選びましょう。詳しくは下記の表をご覧ください。

日本芝の特徴

西洋芝の特徴

日本芝、西洋芝とは

日本芝は日本の気候・環境に最適

日本芝は高温多湿な日本の気候に適し、よく生育する芝草で、さまざまな場所で広く用いられています。野芝・高麗芝・姫高麗芝・TM9といった種類があります。冬は休眠期に入るため茶色く枯れてしまいますが、春になると再び瑞々しい緑色が蘇るため、芝の色で季節感を愉しむことができます。寒さには弱い特徴がありますが。東北より南の地域では育てやすい種類です。

野芝(ノシバ)

乾燥や踏圧、病害虫に強く、寒さにも強い芝生。
日本の東北や中国九州などの山に広く自生している種です。
日本芝の中で最も寒さに強く、比較的寒い地域や高冷地などにも使用されています。
生長が遅く手入れも比較的簡単ですが、芝の密度が粗く葉も広くて粗い種です。

高麗芝(コウライシバ)

日本で広く使用されている、最もポピュラーな芝生。
日本芝の中で、最もポピュラーな芝生といえます。東北以南で最も多く使用されおり、日本の風土にあった芝草です。葉の幅は野芝よりも細く、刈込みによって密度も細かく、美しい芝生となります。一般家庭のお庭や、ゴルフ場のグリーンにもよく使用されています。

姫高麗芝(ヒメコウライシバ)

葉の密度が濃く、柔らかく繊細で、非常に美しい芝生。
高麗芝の中でも特に葉の幅が細い種類です。葉が柔らかく繊細、色も鮮やかです。成長が早いので、絶えず低く刈り取る必要があり、お手入れが難しいのが難点ですが、うまく生育できれば非常に美しい芝生となるため、挑戦してみるのも良いかもしれません。

TM9

草丈が短く、少ない芝刈りで管理できる。
TM9は高麗芝に比べ草丈が短く種です。そのため少ない草刈り回数や施肥量で育成でき、お手入れや管理にかかる費用を削減できます。節間が短く、緻密なターフを形成し、高麗芝に比べきめがより密で濃い葉色をしています。また素足であるけるほど柔らかい特徴をもっています。

西洋芝は冬でもきれいな緑色を保ちます

西洋芝には暖地型と寒地型があります。東北より北の地域に適した寒地型に対し、暖地型は日本芝の性質とほぼ同じで、高温・乾燥に強く、冬は冬眠する特徴をもった芝生です。西洋芝は、日本芝より多くの刈り込み作業が必要で、高麗芝に比べてお手入れに手間がかかりますので、時間をかけられない方には育成が難しいかもしれません。

バミューダグラス類

国立競技場にも使われている、踏み付けに強い芝生。
日本芝に近い性質を持つ西洋芝です。他の西洋芝より葉は細かく、濃緑色で鮮やかなのが特徴です。踏み付けに非常に強く、競技場等でよく利用されています。生育適温が高く乾燥には強いですが、寒さや日陰には弱いです。

ティフトン類

葉は細かく柔らか、踏み圧に強いのが特徴。
ティフトン芝は、バーミューダグラスの1種で、高麗芝に比べて色が鮮やかで、葉は細かく柔らか。踏み圧に強く、成長が早く、施肥や芝刈りは頻繁に必要。また、1日5時間以上の日照が必要で、日当たりの悪い場所には向いていません。

ベントグラス類

葉が細く柔軟。ゴルフ場のグリーンにはよく使われる。
葉が細く柔軟で緻密な芝地となります。寒さや低刈りには強い反面、根が浅いので乾燥には弱い性質をもっています。また病虫害に弱いので注意が必要です。ゴルフ場のグリーンによく使われます。

まめちしき

芝生の種類を分ける時に、日本芝と西洋芝という分類することも多いのですが、正確には、日本芝=夏芝、西洋芝=冬芝という分け方は正しくはありません。日本芝には、夏芝(寒地型芝草)しかありませんが、西洋芝には、冬芝(寒地型芝草)だけではなく、バーミューダグラスなどの夏芝(寒地型芝草)もあります。

芝生が元気に育つ条件

大切なのは気候・気温・日当たり・水はけ・風通し・土壌の環境づくり

芝生が元気に育つためには様々な条件があります。気候や気温・日当たり・水はけ・風通し・土壌などの芝生が育つ環境を作ることが大切です。条件に合わない場所に芝生を植えても「芝生が育たない」「水不足で枯れる」「病害虫で腐る」などの問題の元です。

芝生を植える前に条件を確認して、事前に対策をしましょう。例えば、日当たりが悪いお庭に芝生を植えるなら日陰でも育ちやすい品種を選んだり、水はけが悪いお庭に植えるなら植える前に表面排水や暗渠排水などを施して、排水性を良くするなどの対策をすることで、条件が悪くても元気な芝生を育てることができます。

また、芝生の管理にどれだけ時間をかけられるかも大切です。芝生の特性にあった気温・気候であれば芝生のお手入れに神経質になることはありません。しかし条件が悪い場合はこまめなお手入れが必要となります。

  • 水はけ

    水はけが悪いと、根や芽が腐ったり病害虫が発生する原因になります。必ず植える前に水はけを確認して可能な限り対策をしましょう。芝生の上を人が歩くと、しだいに土が踏み固められ地面に水がたまってきます。その場合はエアレーションや目土入れなどで水はけを改善しましょう。

  • 風通し

    芝生が常に新鮮な空気に触れるような風通しの良い環境もポイントです。芝生を植える場所を事前に確認し、植栽などで風の通りが悪くなっていたり、風が通り抜ける場所に塀などがある場合は、撤去するなどの対策が必要です。

  • 気温と気候

    暑さに強い暖地型芝生は気温は24℃~35℃でよく育ちます。反対に気温が10℃以下になると生育が止まります。日本では春?秋に育ち、冬の間は冬眠して生育が止まります。関東から西の地域がこの気温と気候にあてはまります。

  • 日当たり

    芝生の育成には日照が大切です。日光が一日中当たる南向きのお庭が理想的ですが、最低でも半日は日が当たれば芝生は育ちます。植栽などで日陰が出来ている場合は剪定して少しでも日当たりを良くするとよいでしょう。

  • 土壌

    土壌はpH値という土壌の酸性度を示す数値があります。芝生は弱酸性~中性の土壌を好むため、酸性が強い土壌の場合は石灰やケイ酸肥料などを散布して弱酸性にする必要があります。また成長に従い土壌が酸性化するため、継続的にpH値のチェックする必要があります。

  • 通路など

    人がよく通る通路、子供がよく遊ぶ場所などは、踏圧により芝生が擦り切れてしまいます。また土が踏み固められると、水はけや土の活性が悪くなってしまいます。芝生は再生を繰り返すと強くなる性質があるので、擦り切れた芝生にはエアレーションや目土、肥料をこまめに与えることで改善していきます。

芝生のお手入れ方法

芝生のお手入れ年間スケジュール(高麗芝の場合)

芝生のお手入れの注意点

元気な芝生を育てるには十分なお手入れが必要となります。お手入れにはいくつかの注意点があります。間違ったお手入れを続けると芝生が元気に育たないだけでなく、病気や害虫などのトラブルの原因となり、最悪の場合は芝生が枯れてしまうこともあるので注意が必要です。

芝生のお手入れに十分な時間をとるのは難しいかもしれません。特に会員社の方などは、週末しか芝生の手入れができない事が多いと思います。 そのような場合には、家族に協力してもらうなどして、お手入れを続けられるようにしましょう。

雑草を増やさない
夏場の水やりは涼しい時間に
軸刈りはなるべく避ける
夏場の施肥は涼しい時間に

芝刈り

芝刈りは美しい芝生を保つのに最も大切なお手入れのひとつです。高麗芝・野芝の場合は、夏の芝生がよく成長する5〜9月は少なくとも月4回、春・秋は伸び具合によりますが、2〜3週間に1回くらい刈るとよいでしょう。西洋芝の場合は、4~6月と10~11月が芝刈りに適しています。月4回程度を目安に芝刈りをしてください。
芝生が長く伸びてしまった場合は、一度に刈らず数回に分けて徐々に低く刈ってください。

水やり

芝生の水やりは、ホースリールを使ってシャワー状に与えるのが一般的です。水やりは地中深くまで届くようたっぷりとあげてください。春は3〜4日に一度、夏は基本的に毎日与えます。特に酷暑の時期で雨の降らない日が続いた場合は、朝晩の水やりを欠かさないようにしてください。時間は日差しの強い日中を避けて、朝夕にあげてください。日中、気温があがってから水やりをすると芝が蒸れて傷む可能性があります。一番良いのは、朝晩出来れば日の出前、日の入り後です。

除草

芝刈り同様に重要なのが雑草対策です。除草は基本的に手で雑草を抜くのが一番良い方法です。特に夏は成長が早いため、こまめに除草する必要があります。大切なのは雑草が小さいうちに根元から完全に手で抜くことです。芝生の中に違った草が生えているとすぐ分かりますので見つけたらその場で抜くようにするとよいでしょう。ただし、根が深い雑草が多い場合や芝庭が広い場合などは手抜きでは限界があるので、除草剤を使うと良いでしょう。

病害虫対策

芝生に異常が発生した場合は人為的な原因を除き、病気か害虫が原因だと思われます。このような場合のは病気や害虫の駆除に効果がある薬剤や殺菌剤を散布するのが効果があります。まずは病気か害虫かを見分けて、症状に合った対策を施しましょう。

目土入れ

芝生に3~6mmの厚さに薄く土をかける作業を目土入れといいます。芝生の萌芽を促したり、細く密な葉を形成するなど、さまざまなメリットがあります。日本芝の場合は3月~4月の芝生が青くなるまでの時期、西洋芝の場合は9月~10月頃に行うのがよいでしょう。目土した後、肥料も与えるとなお良いです。

エアレーション

芝生に穴を開けて空気を入れて酸素を与える作業をエアレーションといいます。地中に空気が入ることで、通気性がよくなり、土の中のバクテリアを活発化させ、芝生の病気の予防に役に立ちます。作業は、ローンスパイクやローンパンチを使って芝生に等間隔で穴を開けていきます。およそ深さ10cm程度、直径1~2cmの穴を、15~20cmの等間隔で穴を開けていきます。

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