Gardening

楽しい・おいしい・うれしい家庭菜園をはじめよう

応用編

お家で野菜づくりをはじめてみたい。でも「畑仕事をするスペースがない…。」
「野菜を育てたことがない…。」「準備や世話が大変そう…。」
そんな理由からあきらめている方も多いのではないでしょうか。
家庭菜園特集2回目は土づくりや肥料のあげ方などさらに詳しいお話をご紹介します。
毎日の暮らしに「楽しい・おいしい・うれしい」 家庭菜園を取り入れてみませんか?

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土をつくろう

野菜の生育に必要な肥料。オススメの肥料を紹介します。

まずは土づくりが大切!
家庭菜園で最も大切なのが、土づくり。いくら良い環境で健全な苗を育てても、土がよくなければ野菜は育ちません。
野菜の場合は連作障害を防ぐために1作ごとに植え替えをしていくので、土づくりの大切さをしっかり理解しておく必要があります。
土の大切な役割
植物は根から水を、空気中からは二酸化炭素を吸収します。太陽光のエネルギーを使い、吸収した水と二酸化炭素から、炭水化物と酸素をつくりだします(光合成)。
この光合成と蒸散、呼吸作用によって新陳代謝を行い、生育していきます。土は植物の生育のために欠かせないものなのです。

培養土と用土何が違うの?

土は園芸の世界では「培養土」と「用土」の2種類に分かれます。
「培養土」
さまざまな用土を混ぜ合わせた状態で販売されているもの。バランスが良く、そのまま使えて手軽なのが特徴です。
「用土」
混ぜずに単体で販売されているもの。
用土の種類 用土の種類 保肥性 排水性 通気性 pH 特徴
粘土質 赤玉土 ○ ○ ※○ ※○ 6.0前後 関東ローム層の赤土をフルイで大粒、中粒、小粒に分けたもの。
年数がたつと細かく粒子が崩れ、排水、通気性が低くなる。
鹿沼土 ○ △ ○ ○ 5.0〜5.5 挿し木や種まきの床土のベースに使用する。酸性を好む植物の栽培に
適する。市販されているものはフルイで粉を除いている。
黒土 ○ ○ ✕ ✕ 5.0〜5.5 腐植質を含み、黒褐色をしている。とくにリン酸分の吸収を高める。
クロボクとも呼ばれる。
荒木田土 ○ ○ ✕ ✕ 5.0前後 一般的な田土で、粘質が強いため、水生植物などの栽培に向く。
真砂土 △ ○ ✕ ✕ 6.5〜7.5 花崗岩の風化したもので、粘土質に砂が混じった単粒子構造をしているため、
重く固まりやすい。中部以西で産出される山砂。
有機物 腐葉土 ○ ○ ○ ○ 5.5〜6.5 落葉広葉樹の落ち葉が堆積発酵したもので、有機物として粘土質のものと混ぜて使用する。土壌改良、マルチングにも使用する。
ピートモス ○ ○ ✕ ✕ 4.0〜5.5 湿地帯に堆積したミズゴケの腐食したもので、茶褐色をしている。酸性が強いのでアルカリ化した土壌の改良にも有効。乾いたものは水をはじきやすい。
堆肥 ○ ○ ✕ ✕ 6.5〜8.0 稲わらやバークなどの有機物と畜ふんを発酵させたもので、微量要素を多く含み、有効な菌により土壌を活性化する。三大要素を多く含まないので土壌として扱う。
地力向上 パーライト ✕ ✕ ○ ○ 6.5〜7.0 排水性や通気性を高める土壌改良に有効。粒子の粗いものは、排水層として使用する。非常に軽く、屋上緑化などの基礎ベースにも使われる。
バーミキュライト ○ ○ ○ △ 7.0〜8.0 ヒル石を高温焼成したもので、清潔で地力を高める土壌改良材として使用する。コンテナや鉢植えなどの土量が少ない場合や種まき用土に使用するとよい。
くんたん ✕ ○ ○ ○ 8.0〜9.0 もみ殻を炭にしたもので、多孔質で有効な菌が生息する。
酸性化した土壌に混ぜて中和する。
焼成珪藻土 ○ ✕ △ ○ 7.0前後 珪藻土を焼成してセラミック状にしたもので、保水性にすぐれている。
その他 日向土 ✕ ✕ ○ ○ 6.5〜7.0 無菌で清潔な軽石で、排水性にすぐれている。大、中、小粒に分かれ、使用用途により利用する。鉢植えの底石に使うとよい。
敷きわら ○ △ △ ○ 6.5〜7.0 秋に刈り取った稲のわらを乾燥させて裁断したもの。

※月日が経過する中で粒子が崩れてくると効果が変わる。

土壌のpH値

酸性の土壌とアルカリ性の土壌

野菜の生育に大きな影響を与えるのが、pHの数値によって表される土の酸度です。多くの野菜が弱酸性(pH6?6.5)を好みますが、中には弱アルカリ性(pH7.5?8.0)を好むものもあります。(下図参照)。簡単にpH値を測定できる酸度測定液のキットがホームセンターなどで市販されているので、生育が思わしくない場合には、pHを調べて見ましょう。しかし一般の家庭では、常に土壌のpHを測り続けるのは難しいもの。数の少ない弱アルカリ性を好む野菜を覚えておくと、何を育てるか考えるときの参考になるでしょう。

酸性土壌のpH値を上げる
作物を育てていると徐々に土壌が酸性化していきます。次の作物を育てる前に、苦土石灰やくんたんを土にすき込んで中和する必要があります。畑など広い面積の場合は、消石灰または苦土石灰を1㎡あたり100g?200gすき込みます。消石灰を使用する場合は、混入後すぐに植栽するのは避け、2週間ほど間隔を開けましょう。早く植栽したい場合は苦土石灰を使うとよいでしょう。
アルカリ性土壌を弱酸性に
硫酸アンモニウムや硫酸カリウムを用いる方法もありますが、一般的には酸性のビートモスを土中にすき込むのが安全です。

土の酸度と野菜

pH値5.0~6.0 酸性を好む野菜
  • ジャガイモ
  • サツマイモ
  • ダイコン
  • カブ
  • スイカ
  • トウモロコシ
pH値5.5~6.5 弱酸性を好む野菜
  • トマト
  • ナス
  • ピーマン
  • レタス
  • キュウリ
  • ニンジン
  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • カボチャ
  • メロン
  • ソバ
  • キャベツ
pH値7.0~8.0 弱アルカリ性を好む野菜
  • ホウレンソウ
  • エンドウ
  • コマツナ

簡単にできる土のチェック

土の状態を簡単にチェックする方法があります。
菜園の土を手でぎゅっと握って、そっとひらいてみてください。軽く固まるくらいが植栽には適しています。一方手をひらいたときに固まらなければ、植え付けの際に土が根から水分を吸収してしまい、苗を痛めてしまいます。植え付けの際には必ず事前に土に水を含ませて起きましょう。

ぎゅっと握って
固まらなければ×
軽く固まれば○

肥料をあげるのも忘れずに

美味しい野菜を収穫するために、肥料は重要な役割を担っています。限られたスペースでより多くの収穫を得ようとすると、意識的に肥料を与えなければ栄養不足になってしまいます。また効果的に根から養分を吸収するには、土と肥料のバランスがとても重要。肥料に含まれる養分を含みきる力が土になければ、養分は流れてしまうのです。

床づくりと種の蒔き方

野菜に合った方法を選びましょう。

野菜を美味しく育てるには、適期を守ることが大切。それは、種をまく時期や苗を植え付けるタイミングのことです。そこで、ビギナーにオススメの野菜の適期についてまとめました。野菜の品種には、一般よりも早く収穫できる早生種、一般的な時期に収穫できる中生種、通常より遅い収穫となる晩生種があり、同じ野菜でも品種によって育成期間(種まきから収穫まで)が異なります。品種の特性を知り、上手に育てることで収穫を長く楽しむことができます。

種まき用の土作り

発芽率をアップさせるには、土づくりが大切です。
まず種まきの床づくりから始めましょう。種まき用の土は、できるだけ細かい粒子を均一に混ぜてつくることで、発芽率をアップさせます。

  1. 鹿沼土をふるう
    鹿沼土をふるう
    鹿沼土をフルイにかける。フルイに粉が残りやすいので、手で潰しながらふるうと良い。最後に残った粒は角材などで押しつぶして細かくなった土のみ使う。
  2. 鹿沼土と赤玉を混ぜる
    鹿沼土と赤玉を混ぜる
    鹿沼土と赤玉土を手でよく混ぜ合わせる。この時それぞれの用土は均一量混ぜ合わせるのが良い。
  3. バットなどに土を入れる
    バットなどに土を入れる
    混ぜ合わせた土をバットやトレーなど種をまく容器に入れる。板材などで土をならして平らにする。
  4. 土を湿らせる
    土を湿らせる
    ジョウロや霧吹きで土をよく湿らせてから種をまくと良い。

蒔き時を確認しよう

野菜が発芽するには適度な水と光、土が必要です。発芽は日光や土の温度に左右されるので、種袋に載っている「蒔きどき」をしっかり確認しましょう。種を選ぶときは、できるだけ新しいものを選び、持ち帰ったら涼しい場所に保管。冷蔵庫に入れておくのもおすすめです。

種から育てるのに向いている野菜
移植しにくい根菜類や、すぐに生長する葉菜類。そのほか、シソやバジルなどのハーブや、マメ類、キュウリ、スイカ、カボチャなどのウリ科の野菜も種から育てるのに適しています。
種の蒔き方は3種類
野菜の種の蒔き方は、すじまき、点まき、ばらまきの3種類です。いずれのまき方も生長に応じて間引きが必要になります。ばらまきは簡単ですが、種が偏りやすいので、初心者は避けた方がよいでしょう。
育苗用の種の蒔き方
すじまきは、コマツナやホウレンソウなどの葉菜類や、ラディッシュなどの小さな根菜に向いています。点まきは、ひと株が大きくなる果菜類や根菜類に向きます。いずれの場合も、種をまいたら水をたっぷりとかけることが大切です。種が水に流れないように霧吹きなどを使いましょう。幼苗になったら、9cmポットに移しかえてさらに生長させると定植しやすくなります。
すじまき
点まき
ばらまき

肥料をあげよう

野菜の生育に必要な肥料。オススメの肥料を紹介します。

野菜を美味しく育てるには、適期を守ることが大切。それは、種をまく時期や苗を植え付けるタイミングのことです。そこで、ビギナーにオススメの野菜の適期についてまとめました。野菜の品種には、一般よりも早く収穫できる早生種、一般的な時期に収穫できる中生種、通常より遅い収穫となる晩生種があり、同じ野菜でも品種によって育成期間(種まきから収穫まで)が異なります。品種の特性を知り、上手に育てることで収穫を長く楽しむことができます。

野菜にとって肥料とは
肥料は野菜にとって大切な栄養分。美味しい野菜をたくさん収穫するために、肥料は重要な役割を担っています。限られたスペースでより多くの収穫を得ようとすると、意識的に肥料を与えなければ栄養不足になってしまいます。また効果的に根から養分を吸収するには、土と肥料のバランスがとても重要。肥料に含まれる養分を含みきる力が土になければ、養分は流れてしまうのです。
適切な肥料の与え方
肥料の与え方は、植え込みの時にあらかじめ土壌に混ぜ込む元肥と、生育途中に与える追肥があります。堆肥には多少の肥料成分が含まれているものの、堆肥のみでは肥料不足となってしまいますので、緩効性の肥料をしっかりほどこすことが大切です。
追肥は、生長の状況によって、与える量や種類を決めます。即効性・遅効性を確認して、肥料切れを起こさないようにしましょう。花や実が終わった後にほどこすお礼肥は、速効性の肥料を与えましょう。また、寒肥という冬の寒い時期に与える肥料は、ゆっくり効果が出る緩効性肥料と、効き出すのが遅い遅効性の肥料を与えましょう。

オススメ肥料のご紹介

  • 花と野菜の有機化成肥料
    花と野菜の有機化成肥料

    効果の早い化成肥料に、味をよくする有機肥料を配合。野菜をおいしく育てます。

  • ハイポネックス
    ハイポネックス

    いろいろな花や野菜を元気に育てる水でうすめる液体肥料。

  • 有機肥料 鶏ふん
    有機肥料 鶏ふん

    効きめが速く、使いやすい!花や野菜栽培に安心して使える、鶏ふんを特別選別した有機質肥料。

  • 醗酵油かす
    醗酵油かす

    あらゆる園芸・菜園に使える万能有機肥料。丈夫できれいな草花を育てます。

  • 骨粉入 油かす
    骨粉入 油かす

    有機入配合肥料。おだやかに効き目が長く続き、色よく、おいしい野菜を育てます。

  • 天然カキ殻入り草木灰
    天然カキ殻入り草木灰

    土にやさしい天然素材で、植物の生長促進、いも類の切口保護、果実の肥大・熟成に効果があります。

肥料をあげよう

毎日の世話のポイントを紹介します。

水やりのポイント

野菜の生育には水やりの管理が重要です。水やりのタイミングは四季を通じて朝に行うのがベストです。太陽が昇りきる前にたっぷりと与えるのがポイントです。ジョウロでもホースでの水やりも、水を直接株元に強く当てると、根を傷める原因となります。ジョウロはハス口のあるものを、ホースは手で水量をコントロールするなどしましょう。

水やりのポイント01

ホースの先端を手の平で覆うようにし、もう片方の手でホースを軽く折り曲げて水圧をコントロール。

水やりのポイント02

ホースに30~40cmの棒をくくりつけると先端が立ちあがり離れた場所にも水やりできます。先端に布をかぶせると水圧が抑えられます。

便利な自動水やり装置

タイマーをセットすることで決まったタイミングで自動的に水やりができるので、毎日の水やりが楽になります。旅行などで留守の期間も水やりできます。

360°の範囲で水やりできるものや180°の範囲のものなど様々な種類があります。

マルチフィルムによるマルチング。わらを株元に敷いてもよい。
草むしりとマルチング
草むしりは家庭菜園に欠かせない作業です。栄養豊富な土は野菜も育ちますが雑草も生えてくるため、そのままにしておくと、野菜が吸収するべき栄養が奪われてしまったり、日当たりや風通しが悪くなります。こまめな除草をこころがけましょう。その際は根こそぎ抜かないとすぐにまた生えてくるので注意しましょう。またマルチングをすると雑草が生えにくくなるのでおすすめです。

自立が難しい野菜は支柱を使って育成

生長すると自らの重みで倒れてしまう野菜では支柱が欠かせません。
支柱で安定させることにより、収穫料を増やすことができます。

支柱の種類
単独の支柱を組合わせて使う場合は、お互いをしっかりと結びつけて固定します。風などで支柱が動くと、土中に張った根が切れたり、重要な枝が折れてしまうことがあるので注意しましょう。
  • 鋼管竹

    鋼管竹園芸用支柱。太さ、長さともに豊富にあるので、作物に合わせて選ぶことができます。

  • トマト支柱

    トマト支柱

  • め竹、つるまき支柱

    め竹、
    つるまき支柱
    天然の竹の支柱は、
    炎天下でも熱を
    もちません。

その他の世話

作物の状況によって「間引き「や「整枝」、「摘心」などを行います。間引きは種からまいた場合に必要です。摘心は主に果菜類で、先に実をつけたものをしっかり充実させるためにあとからついた花芽を取り除くことです。この他、作物の種類によって、畝の両端の土を株元に寄せる「土寄せ」や、「人工授粉」「施肥」などがあります。どの作業もていねいに行うことを心掛けましょう。また収穫時期になったら早めに収穫しましょう。いつまでもそのままにすると他の実に栄養がいかなくなったり、実が腐ってしまって病気や害虫の原因となります。

間引きと追肥
種まきをしても100%すべて発芽するわけではないので、なるべく多めにまくのが基本です。生長するに従って葉が混み合ってくるので間引きを行い、日当たりや風通しをよくします。 追肥には速効性のある肥料を与えますが、肥料の与えすぎは根を傷めたり、病害虫発生の原因となるので適量を守ることが重要です。
間引きと追肥
  1. 1回目の間引き
    種をまいて発芽してすぐ、混み合ってるところを中心に間引きを行います。
  2. 2回目の間引き
    双葉のあとに本葉が1?2枚できてきたら、混み合ってるところや、生育の悪いものを選んで間引きます。
  3. 3回目の間引き
    本葉が3~4枚になり、株としてしっかりしてきた頃に、日当たりや風通しを考えて最終的な株間を決めて下さい。株間は広めにとるのがポイントです。
追肥
  1. 元肥をほどこす
    苗や種の植えつけの際、根の下にあたる場所などにゆるやかに効く肥料をほどこします。
  2. 1回目の追肥
    根の先端から3~4cmのところに速効性の肥料をほどこします。
  3. 2回目の追肥
    生育の様子を見ながら、根の先端から3~4cmのところに速効性の肥料をほどこします。
まとめ
家庭菜園を始めるのは決して難しくはありません。野菜作りは上手に育てるコツをわかれば、初めての方でも収穫まで育てることが可能です。 まずは、育てやすい野菜から始めましょう。育てやすい野菜から始めるのが失敗しないポイント。植木鉢やプランターでも育つ簡単な野菜がおすすめですよ。

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